透水性高炉スラグ舗装カラーサンドの透水機能が長期維持できる技術的根拠
【1】施工後7年経過した現場の透水試験状況
「千鳥ヶ淵緑道」
◆施工時期:平成20年
◆現場透水試験月日:平成27年9月30日
◆施主:千代田区役所
◆採用スペック:カラーサンド(t=7cm)3,227㎡
上記の通り、300ccの水が8.06秒での透水となっております。なお、3回試験した平均値でも9秒前後となっており、透水性舗装に求められる基準値が300ccの水を15秒以内で透水するというものであり、大幅に上回っていることが分かります。
【2】透水性能が長期維持できる理由は骨材の「高炉水砕スラグ」にあります。
「高炉水砕スラグ」は、多孔質形状をしており微細な空隙が透水・保水に有効に働きます。
≪高炉水砕スラグ拡大画像≫
なお、骨材自体で透水・保水するため目詰まりしにくく、長期に機能を維持するかことが可能となる訳です。
また、高圧洗浄機等でクリーニングをすることで機能の回復が可能です。
一般的な透水性舗装では、骨材と骨材の隙間で透水するものがほとんどであり、一度目詰まりを起こすと機能の回復が難しいのが現状です。