Technical Information

透水性舗装カラーサンドの「曲げ強度」が、歩行者系道路舗装材の中で最も数値が高い技術的根拠

(1)透水性舗装カラーサンドにおける材令28日の曲げ強度については、全ての現場でJISR5201に基づく曲げ試験用の供試体を作製し、東京都土木材料試験センターにおいて、曲げ試験を実施しております。

(2)透水性舗装カラーサンドの骨材は、大手鉄鋼メーカー(新日鐵住金・JFEスチール・神戸製鋼所)の「高炉水砕スラグ」を採用しています。この高炉水砕スラグは、「潜在水硬性」という優れた特性を有し、且つ角張った形状をし内部摩擦角が35°以上あるため、大きな「せん断抵抗力」も有しております。

(3)カラーサンドの曲げ強度は、社内規格値で30kgf/㎠「以上」と規定しておりますが、冬季寒冷地(東北)の施工において、夜間氷点下になる低温時では強度の発現が遅れることがあり、材令28日の曲げ強度の最低限の強度を確保するために「以上」という下限を設定したものです。

(4)公共工事で採用された透水性舗装カラーサンドの現場ごとの曲げ試験は、上述の通り全て公的試験機関で実施しておりますが、過去15年間のデータを詳細に分析しても、殆ど材令28日の曲げ強度が40kgf/㎠以上の試験結果になっています。
透水性舗装分野におけるポーラスコンクリート舗装は、粒度調整した砕石を骨材としておりますが、各社とも大半が曲げ強度25kgf/㎠と公表されているのが実状です。
また、真砂土をベースにした一般的な土舗装(土系舗装)の材令28日の曲げ強度は、10kgf/㎤が平均値になっています。

(5)透水性舗装カラーサンドの骨材に「高炉水砕スラグ」を採用した効果は曲げ強度のみならず、耐用年数の面でも15年以上も舗装機能を維持していることでも実証されております。

従ってセメントをバインダーにした歩行者系舗装材の中では、「ポーラスコンクリート舗装」や「土舗装(土系舗装)」と比べ、透水性舗装カラーサンドの曲げ強度の優位性が、客観的に評価されるものと確信致します。