<技術情報シリーズ>透水性舗装・カラーサンドが「舗装設計施工指針」(日本道路協会)の 「歩道における路面の要件」を全てクリアしている技術的根拠
・公共事業分野の歩道部における舗装の役割については「舗装設計施工指針」(日本道路協会発行)109~114ページに明記されているように歩道における具体的な 路面機能の要件としてすべりにくく、つまずかない、水はねがない路面であること、段差がないこと、適度な衝撃吸収性があること、透水性、保水性で路面温度の上昇抑制する効果があること等、高齢者、視覚障害者、車椅子利用者等にとって快適で安全に進行出来るよう「バリアフリー」であると共に「ユニバーサルデザイン」に配慮したものであることが要求されております。
上記の「路面の機能」を確保するために要求される「舗装の性能」の基準を満たす目標値を透水性舗装カラーサンドにあてはめると
1.「すべり抵抗性」の目標値は、湿潤路面でBPN40以上とされているが、透水性舗装カラーサンドは70以上あり、目標値を十分クリアしています。
2.「段差」については歩行者や車椅子が通行する場合は段差がないことが理想ですが、透水性舗装カラーサンドはフィニッシャーによる機械施工及び平坦性の仕上げができる転圧機を使用しているため不陸の少ない歩行性能が確保できます。そのため、ブロック加工製品と比べ、なめらかな平坦性のある施工が可能であり、車椅子利用者、視覚障害者の歩行に適しています。
3.「衝撃吸収性」の性能目標は弾力性であり、透水性舗装カラーサンドはコンクリート舗装、アスファルト舗装と比較し、衝撃吸収性、並びに、ソフトな歩行感覚に優れていることが実際の歩行により確かめられます。
4.「透水性」において歩道部に求められる透水係数は1.0×10-2cm/secが公的な基準値となっていますが、施工直後における具体的な現場透水量で300ml/15秒以上を目標値とされています。
透水性舗装カラーサンドの透水係数は2.0×10-2cm/sec以上を確保しており、歩行者に支障をきたすような水たまりが生じない透水性能を保持しております。
5.「保水性」の目標値は路面温度の上昇抑制効果が期待出来ることにあり、歩行者の通行にも快適さをもたらす効果があります。透水性舗装カラーサンドの骨材である高炉水砕スラグは、多孔質な形状をしているため、他の透水性舗装材と比較しても保水量と保水維持時間でも大変優れていることが公的試験機関での実験値で証明出来ます。又、夏期高温時におけるコンクリート平板ブロック、及びアスファルト舗装と比べても表面温度が10℃以上も低いことがフィールド実験で結果が出ております。(カタログ参照)
6.総合的な「歩きやすさ」の主な要因は弾力性、足触り、すべりにくさ等であり、歩行路面の選択に当っては総合的な歩行及び走行しやすさを評価する必要がある。とされております。(以上1~6までの目標値は日本道路協会発行の「舗装設計施工指針」112~114Pに準処)透水性舗装カラーサンドは上述のとおり、歩道部に求められる路面機能を十分満たす歩行者系舗装材として寄与しえるものと確信します。
以上