透水性舗装材・カラーサンドにおける「曲げ強度」の基準値について
- 「舗装設計便覧」における「歩道および自転車道等の舗装」には、各種舗装材について明確な曲げ強度基準は示されておらず、「舗装設計便覧」にすべり抵抗値の数値BPN値40以上(湿潤状態)が望ましいという表現があるのみです。
- これは、車道のように大型車(10tクラス)の車輌通行に伴う輪荷重を想定していない為、歩行者系道路舗装に対しては、特に曲げ強度を規定していないものと考えられます。
- 但し、歩行者系道路舗装においても管理車輌(4t以下)の通行を前提とした舗装構成の規定があるため、当社舗装材はそれに対応した「曲げ強度」の基準値を設定しております。
1)曲げ強度試験をJISR5201「セメント物理試験」で行う根拠
- コンクリートの曲げ強度試験は通常JASA1106により実施されていますが、当社舗装材は「コンクリート」のように粗骨材は使用せず、細骨材(5mm~0)がベースになっているため、その材料構成の見地からJISR5201「セメントの物理試験」による曲げ強度試験を採用しています。これについては、(財)建材試験センター中央試験所から同様のアドバイスを受けているため、この試験方法に準拠しています。
- この「JIS R 5201」による「セメントの物理試験」はモルタル系(細骨材のみ)の試験で多く適用されています。供試体の鋼製型枠も「JIS R5201」に準拠した40×40×160mmの供試体3連式型枠を使用し、現場におけるプレートコンパクタによる転圧により近づけるため、底面バイプレータを使用して打ち込み、材令28日で行うものとしています。この供試体は全ての現場で作成し、公的試験機関に持ち込み、試験の実施と結果について試験報告書を元請業者経由で施主に提出しています。これは、本舗装の『品質管理要領』の一環として実施しているものです。
- 当社はJISに基づく正規の曲げ強度試験に準拠する方法を採用し、品質管理における正確且つ精度の高い数値を確認しております。
2)当社舗装材と同業他社舗装材との「曲げ強度」比較(平均値)
- カラーサンド〈三和グランド㈱) → 3.5~4.5ニュートン (平均値)
- ポーラスコンクリート舗装 → 2.5~3.0ニュートン
- 土系舗装 → 1.0~2.0ニュートン
※いづれもホームページ、カタログ等に掲載されている数値です。