高炉水砕スラグの「内部摩擦角」の技術的効用について
1)カラーサンドに採用している骨材「高炉水砕スラグ」の特徴
【内部摩擦角 大】
①カラーサンドの骨材に採用している「高炉水砕スラグ」は力学的性質として粒子が角ばっているため、高い内部摩擦角が得られます。
②上記の写真の通り、緩い状態で盛り上げた時に自然にできる斜面の角度は、内部摩擦角とほぼ等しいと言われています。
「高炉水砕スラグ」の内部摩擦角は35°~40°となっており、砂質土、川砂や真砂土よりも大きい内部摩擦角を有しています。
2)内部摩擦角大による技術的効用
土工用水砕スラグの特性として内部摩擦角が大きいことにより、次の特性が挙げられます。
【せん断抵抗力 大】
【トラフィカビリティ 大】
【CBR値 大】
【変形係数 大】
【すべりモーメント 小】
特に舗装材として活用する際には、内部摩擦角が大きいことにより、【せん断強さ】と【すべりモーメントが小さい】ことで、縦断勾配のある斜路などの施工において当社「カラーサンド」は勾配20%でも施工でき、「すべり」・「ずれ」は生じません。
これらの特性により、斜路の施工にも十分対応できることが数多くの施工事例で証明されています。
斜路の施工が可能となることで、「バリアフリー対応」・「緊急時用の避難路」としての活用もされております。
また、【せん断強さ】は、「高炉水砕スラグ」の特性でもある「潜在水硬性」(化学的成分である石灰・シリカ・アルミナ・マグネシアがセメント同様の成分となっており、水分を含むことにより固結する性質を持っています)により経時的に増加する特性を持っています。