環境配慮型舗装としての透水性高炉スラグ舗装「カラーサンド」
【環境型舗装の理由①】採用骨材がリサイクル資材
・「高炉水砕スラグ」
高炉水砕スラグは、大手鉄鋼高炉メーカーにおける製鉄段階で派生する副産物であり、環境省の定める「グリーン購入法」における建設資材の特定調達品目にも指定されている環境指向の資材です。
高炉水砕スラグは鉄鋼スラグの分類の一つで、大手鉄鋼高炉メーカーにおける厳重な品質管理もとに製造されており幅広い分野で活用されており、数多くある「スラグ」の中でも最も「安全」且つ「無害」な人工骨材です。
【環境型舗装の理由②】製造時のCO2削減効果
・循環資源・・・・・・・・・・・・鉄鋼スラグ(高炉水砕スラグ)
・品目・・・・・・・・・・・・・・コンクリート二次製品
・循環資源が代替するもの・・・・・原材料のセメントの一部を代替(高炉水砕スラグに潜在水硬性がある為)
・配合率・・・・・・・・・・・・・60%(評価可能範囲上限)
※(独)国立環境研究所・富山県環境科学センター:「リサイクル製品環境負荷簡易評価ツール(EATRP Ver.1.0)」に基づき算出。
上記条件にてCO2削減効果を検証すると、「透水性高炉スラグ舗装カラーサンド」を、1t製造する場合94.70㎏のCO2削減効果が得られます。
「透水性高炉スラグ舗装カラーサンド」t=10cmで1,000㎡施工した場合上記の試算を基に算出すると、約14tのCO2削減効果を得ることができます。
循環資源を用いた舗装材は廃瓦などがありますが、廃瓦を利用した舗装材は瓦を一定の粒度に破砕する工程、そして更に尖った角を丸める工程が加わるため高炉水砕スラグのように製造段階で既に一定の粒度で生産されたものと比べ環境への負荷がより一層かかることが分かります。従って透水性高炉スラグ舗装「カラーサンド」は廃瓦を利用した舗装材の4倍以上のCO2削減効果が得られます。
【環境型舗装の理由③】長期保水力を維持しヒートアイランド現象を抑制
多孔質形状の骨材を採用することにより、骨材自体で透水も保水もする機能を持ち合わせており、一雨降ると3日間は保水し続ける長期保水性を維持します。
このことにより、夏場のヒートアイランド現象抑制に効果を発揮し路面の照り返しを和らげます。
【環境型舗装の理由④】長期耐久性によるライフサイクルコストの低減
高炉セメントの原材料にもなる高炉水砕スラグは、水和反応を起こす性質を持ち合わせた「潜在水硬性」を有しており、施工後降雨の繰り返しによる雨水の浸透で複数年に渡り強度がじっくりと増していく性質をもっています。
この性質により長期に渡り舗装材としての機能を維持し続け活用できる舗装材となります。
15年以上ご活用いただいている実績がそのことを証明しています。
上記のように、透水性高炉スラグ舗装「カラーサンド」は、
①採用骨材自体がエコロジーを推進するリサイクル材料であり、
②製造時のCO2削減効果もあり、
③ヒートアイランド現象を抑制する機能を発揮し、
④長期耐久性によるライフサイクルコストを低減する
画期的な環境配慮型の舗装材です。