Technical Information

透水性舗装「カラーサンド」の冬期の効用について

【1】夏期の「ヒートアイランド現象」抑制

・透水性高炉スラグ舗装「カラーサンド」は、透水性・保水性機能を有している為、ひと雨降ると、表層部分に3日間は保水する機能を持っています。

≪保水量比較≫

そのため「打ち水効果」にて、真夏の暑さを和らげる効果が持続します。

【2】冬期の透水性・保水性機能による効果

・夏期の暑さ対策としての機能面だけではありません。透水性・保水性機により、冬期においても下記のような効用も期待できます。

①雪が解けた後の凍結が少ない。
→解けた水は透水性機能により、地中に還元されますので降雪の翌朝の凍結が少なくなります。
さらには骨材に採用している「高炉水砕スラグ」の多孔質形状により、凍結時の膨張圧力を無数の空隙で吸収しますので、凍結融解にも強く、保水した水が凍っても表層の耐久性は落ちません。

②「雪かき」が楽になる。
→雪が降ったあと、解けた水と一緒に「雪かき」をすると重たくなり重労働になりますが、解けた水が透水性機能により表層に残らないため、雪だけをかくことで非常に楽になります。

③保水性機能により、冬期の乾燥した空気が潤う。
→冬期の乾燥状態は風邪などもひきやすくなりますが、湿度が上がることによりそういった要素を緩和できます。


(手前がカラーサンド。奥のタイルの部分のほうが水分が多く、ベチャベチャしていることがわかります)

夏期の暑さ対策がクローズアップされがちですが、冬期においても上記のような効果が得られ、一年と通じて透水性・保水性機能が発揮されることとなります。

採用している骨材の「高炉水砕スラグ」は潜在水硬性を有しており、水が透水することで水和反応により舗設後3~5年の間にじっくりと固結する性質も持ち合わせています。

【3】当社製品ラインナップと採用例

当社舗装材は現場打ち舗装材である「カラーサンド」をはじめとして、「エコ・クールサンド」「エターナルサンド」、防草工である「グラスレスサンド」、などすべての舗装材において、透水性・保水性機能を有しております。

公園園路・遊歩道のほか、建築外構・街路・歩道など様々な分野に幅広くご採用いただいており、昨年末時点で公共物件にて1,800件を超しております。採用例はコチラをご覧ください。