Technical Information

透水性と保水性を両立する「透水性高炉スラグ舗装」の技術的根拠

【1】透水性と保水性を両立する理由

・当社の舗装材にはすべてメイン骨材として「高炉水砕スラグ」を使用しています。

・「高炉水砕スラグ」の特徴
①骨材自体が微細な多孔質形状をしており、骨材自体で透水と保水をします。
②一般的な透水性舗装材が骨材と骨材の隙間「点」での透水に対し、当社舗装材は骨材自体での「面」での透水をするため、目詰まりも少なく長期間に渡り透水性能を維持します。
③なお、高圧洗浄機などでのクリーニングをおこなうことで、透水力は8割程度まで回復します。

【2】透水性能

・透水係数
当社舗装材は現場打ち舗装材で「2.0×0.01cm/sec以上」、ブロックまたは平板で「1.0×0.01cm/sec以上」となっています。
これは、透水性舗装に求められる条件「1.0×0.01cm/sec」を充分にクリアする能力となっています。
この透水性能により、30mm以上の激しい雨でも水溜りができにくい舗装を実現しています。

この透水性能により下記の効果が発揮されます。

・集中豪雨などによる都市型洪水への対応
・雨水を地中へ還元することで、近隣植生を活性化させ「水と緑の潤い」のある都市環境づくりに貢献します。
・冬場の路面凍結を起こしにくく、解けた雪で重たくなる雪かきも楽になります。

【3】保水性能

・使用骨材「高炉水砕スラグ」の特徴でもある、微細な多孔質形状により保水力が維持し、一雨降れば3日以上保水します。

・また、路盤や路床の水分を毛細管現象により吸い上げる力も持っており、雨の少ない時には、路盤や路床の水分を表層に吸上げ保水します。
保水性舗装材の吸上げ高さの品質基準値は70%以上(30分後)となっていますが、こちらもクリアする数値となっています。

この保水機能により下記の効果が得られます。

・夏場のヒートアイランド現象の抑制効果

【4】当社製品ラインナップ

・当社舗装材はすべて「高炉水砕スラグ」を主要骨材として活用しています。

【現場打ち舗装材】
・透水性高炉スラグ舗装材(カラーサンド) ・・・・高炉水砕スラグ100%
・保水性複合スラグ舗装材(エコ・クールサンド)・・高炉水砕スラグ+溶融スラグ
・透水性土系スラグ環境舗装材(エターナルサンド)・高炉水砕スラグ+真砂土
・環境型・高炉スラグ防草工(グラスレスサンド)・・高炉水砕スラグ100%

上記の通り、すべての製品について「高炉水砕スラグ」を主要骨材として使用しているため、当社舗装材は透水性と保水性が両立するのです。