透水性舗装カラーサンドが「ユニバーサルデザイン」対応である技術的根拠
ユニバーサルデザインとは
・ユニバーサルデザインとは、「すべての人のためのデザイン」と直訳されていますが、年齢や障害の有無にかからず、様々な人に利用可能な環境と製品のデザインを示すと一般的に言われています。
「多くの方に利用しやすいものを提供しよう」というユニバーサルデザインの思想には人に対する「優しさ、思いやり」の心が感じられます。
・バリアフリーは特に身体の不自由な方、又は高齢な方を対象に安心・安全なものが求められますが、人に対する優しさ、思いやりの心という点ではバリアフリー、ユニバーサルデザインとも共通しています。
透水性舗装材「カラーサンド」がユニバーサルデザイン対応である根拠とは
・公的文献「舗装設計施工指針」において、歩道及び自転車道に求められる「路面機能」に対し、透水性舗装カラーサンドが発揮する舗装性能については下記の通りです。
・公共事業分野の歩道部における舗装の役割については、「舗装設計施工指針」(日本道路協会発行)に明記されているように、歩道における具体的な路面機能の要件としてすべりにくく、つまずかない、水はねがない路面であること。段差がないこと、適度な衝撃吸収性があること。透水性、保水性で路面温度の上昇抑制する効果があること等、高齢者、視覚障害者、車椅子利用者等にとって快適で安全に通行できるよう「バリアフリー」であるとともに「ユニバーサルデザイン」に配慮したものであることが要求されています。
・上記の「路面機能」を確保するために要求される「舗装の性能」の基準を満たす目標値をカラーサンド舗装にあてはめると
1.「すべり抵抗性」の目標値は、湿潤路面でBPN40以上とされているが、カラーサンド舗装は62以上あり、目標値をクリアしています。
2.「段差」については歩行者や車椅子が通行する場合は段差がないことが理想ですが、当社カラーサンドは、現場打ちの舗装のため、路面形状、形態により微小な不陸が生じることも有りえますが、歩行者および車椅子等には障害にならず、ブロック、タイル等とは異なり、なめらかな曲線施工が可能であり、車椅子利用者、視覚障害者の歩行に適しています。
3.「衝撃吸収性」の性能目標は弾力性であり、カラーサンド舗装はコンクリート舗装、アスファルト舗装と比較し、衝撃吸収性、並びにソフトな歩行感覚に優れていることが実際の歩行により確かめられます。
4.「透水性」において歩道部に求められる透水係数は1.0×0.01cm/secが公的な基準値となっていますが、施工直後における現場透水量で300ml/15秒以上の透水量が目標値とされています。カラーサンドの透水係数は、2.0×0.01cm/sec以上を確保しており、歩行に支障をきたすような水たまりが生じない透水性能を保持しております。
5.「保水性」の目標値は路面温度の上昇抑制効果が期待できることに有り、歩行者の通行にも快適さをもたらす効果があります。カラーサンド舗装の骨材である高炉水性スラグは、多孔質な形状をしているため、他の透水性舗装と比較しても保水量と保水維持時間でも大変優れていることが公的試験機関での実験値で証明出来ます。また、夏期高温時におけるコンクリート平板ブロック、及びアスファルト舗装と比べても表面温度が10℃以上も低い結果がフィールド実験で得られています。
6.総合的な「歩きやすさ」の主な原因は弾力性、足触り、すべりにくさ等であり、歩行路面の選択にあたっては総合的な歩行及び走行しやすさを評価する必要がある、とされております。